レス・クレイプール 奇人?変人?だから何?

今日紹介するのは唯一無二の変態ベーシスト・PRIMUSのレス・クレイプール。
彼の前には「ルール」という言葉は存在しないでしょう。

Les Claypool。アメリカ・PRIMUSのリーダーでありベーシスト。帽子にサングラスに髭と珍妙な見た目ですが、出す音も珍妙。
プレイスタイルを一言で形容すると「変態」

6弦のフレットレスベースをガシガシスラッピングし、タッピング・コードプレイでリフを作りながら珍妙な歌を乗せる・・・といった悪ふざけのようなプレイを連発します。

代表曲Tommy the Cat。
おおよそ普通の音楽とはかけ離れた感じですが、やっていることはかなり高度。それを高度に感じさせないところが彼の魅力でもあります。

やっている音楽はミクスチャー系ですが、プログレッシブロックからの影響をかなり受けているようです。彼のソロバンドではピンクフロイドの「Animals」を完全再現してみたり、King Crimsonをカバーしてみたり、またPRIMUSの1stでは一曲目の頭がいきなりRushの「YYZ」だったりとかなりプログレッシヴ。



ソロバンドの演奏。シタールをバンドに入れてみたりとかなりユニーク。バンジョーエレキベースを融合させたような楽器も使ったりします。

本人は釣りをしてのんびり暮らしたり気が向いたときにプライマスをやったりとのらりくらりとしてつかみどころの人物ですが、メタリカのカークに加入のオファーを受けたり、スラッシュメタルバンドに所属していたりかなり面白いエピソードを持つ人物。
人脈も広く、エイドリアン・ブリューのアルバムに参加したりウォーレン・ヘインズがギターを弾いていたり、バケットヘッド、バーニー・ウォーレルらとバンドを組んだり、Phishのトレイ・アナスタシオともバンドを組んだり幅広い活動をしています。意外とジャム・バンドシーンでは重要人物かも!

一般人がパっときいたら顔をしかめるような音楽をやっている彼ですが、一度その魅力にはまってしまうとどんどん引き込まれていく。そんな不思議なベーシストです。
あなたもレス・クレイプールのマッドな世界に足を踏み入れてみませんか?