Dream Theater ジョン・マイアング
今日は寒いですね。雪って名古屋にも降るんですね。
私が最も影響を受けたベーシストの一人、Dream Theaterのジョン・マイアング氏の紹介です。
John Myung。韓国系のアメリカ人。背中まである真っ黒な長髪、アジア系の顔立ち、物静かで寡黙な人柄とおおよそメタルをやる人物には見えませんが、そんなキャラクターに反してベースプレイはかなりアグレッシヴ。
6弦ベースをパワフルにピッキングし、かなり左手をパタパタと動かすので凄く忙しそうに見えます。(実際6弦の低音弦を弾くとどうしてもパタパタしますが)
6弦の音域を上から下までフルに活かし、時にヘヴィなリフ、時に超難度のユニゾン、Hi−Cやハーモニクスを巧く使ったコードプレイなど、非常に器用なプレイヤーといえます。
超絶技巧集団Dream Theaterの中にあって、必要以上に技術に走らないのも特長。分厚い音、変拍子の嵐を縫って、ハッとするようなフィルインを入れてきます。
彼が真価を発揮するのはソロやユニゾンのウラでしょう。ユニゾン前のフレーズはハイライトですね。こんな単純なのにカッコイイ!
技術偏重になりがちなプログレメタル勢の中では、決してトゥーマッチなプレイはしない稀有なベーシストだと思います。
といっても若いころ(1stあたりまで)はこれでもかと弾きまくっており、ビリー・シーンやゲディ・リーといった彼のルーツが垣間見れます。
Dream Theaterの面々はそれぞれソロ活動も多いですが、マイアングはソロアルバムがありません。様々なプログレメタル勢とのセッションはもちろんですが、サイドプロジェクトの中で一番長いのが「Jelly Jam」というバンドです。
これはKing's Xのギタリスト、タイ・テイバーと結成したバンドで、Popな中にもプログレっぽさを持った良質のバンド。
技巧系ではないですが、センスの良いプレイが随所で光ります。
とまぁ非常に凄いベーシストなんですが、最近はどうもその良さが出ていないというか、Dream theater自体がマイク・ポートノイとジョーダン・ルーデスの色が濃くなってしまったというか、複雑なプレイに走り気味というか・・・
ドラマーのマイク・ポートノイがDream Theater脱退という衝撃的なニュースが音楽界を駆け抜けましたが、正直期待せずにはいられません。
サマソニのライブを見ても、マイアングのプレイングに昔のようなアグレッシヴさが戻ってきているような気もします。
音楽的パワーバランスが改善され、名盤Images and Wordsに並ぶようなアルバムができあがるかもしれない。
彼のハイセンスなプレイが再び聴けることを期待しましょう。