MAGMA

本当はヤニック・トップの記事にしようと思ったんだけトップ自体の資料の少なさから断念。フランチプログレの極北、MAGMAを紹介します。

MAGMAはクリスチャン・ヴァンデ(Dr.)が中心となって結成されたフランスのジャズロックバンド。活動期間が非常に長く、メンバーの入れ替わりも激しいので今回は個人的にMAGMAが一番やばかった時期を中心に書こうと思います。

まず、ヘヴィでへんてこな音楽をやりながらもいわゆるジャズロックをやっていたMAGMAにプログレ界きっての怪物、ヤニック・トップ(Ba.)が加入します。

そして作られたのが3rdアルバム
Mekanïk Destruktïw Kommandöh(1973)
執拗に繰り返されるフレーズ、架空の言語「コバイア語」による歌、そしてヤニック・トップとクリスチャンのヘヴィすぎるリズム体・・・ここにMAGMAサウンドが確立されました。

2006年、クロース・ブラスキ(Vo.)、ヤニック・トップ客演でMAGMAの3トップが揃った奇跡のM.D.K。

そのごいろいろあってアルバム「Udu Wudu」に大作「De Futura」という曲を残してトップは脱退。後任にはベルナール・パガノッティが入ります。

その語は歌に比重を置いてかなりファンキーになった「Attahk」、原点へ立ち戻るかのような「K.A」など数多くのアルバムを発表していますが、中でも最も重要なアルバムが「Live-Hhaï」。

このライブアルバムはプログレを語る上で必ず出てくる一枚で、ロック史上でも相当重要な位置にくるアルバムです(ほんとか?)
特筆すべきはこのとき弱冠17歳(!!)のヴァイオリニスト、ディディエ・ロックウッドの気の狂ったような演奏。まさにヴァイオリンをぶち壊さんばかりの勢いで弾き狂います。負けじとクリスチャンとパガノッティの二人も爆走する、聴いててどっと疲れるテイクとなっています。

現在もMAGMAは活動継続中。長年の時を経て「Ëmëhntëhtt-Rê」を完成させ、さらにニューアルバムを作ってるとか作ってないとか?

ちなみに現在のベーシストはフィリップ・ブソネ。トップやパガノッティに引けを取らないベーシストで、MAGMAの重要な位置にいます。

ベースが唸る!叫ぶ!こんなプレイ一度はしてみたいですねぇー。

とりあえずMAGMA初心者は「Live」とか「M.D.K」とかから入るのは危険なので、比較的安全な(?)「Attahk」や「K.A」から入るといいでしょう。
ハマタイッ!!